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姿勢を正すのは良いことばかり?
最近メディアでもなにかと話題にあがることが多い「姿勢」。姿勢を正すと身体と心も正しく整えられ、日常生活にも良い効果があるといわれています。
しかし、そこにはどんな理屈があるのでしょうか?この記事では、なぜ悪い姿勢をとるとデメリットがあるのか、正しい姿勢のメリットや作り方、おすすめ姿勢矯正グッズを紹介します。
姿勢が悪いってどんな状態のこと?
人間の頭は意外と重い……
姿勢が悪いと聞いてよくイメージされるのが「猫背」の状態。猫背はその名のとおり、背中が猫のそれと同じように丸まっている状態ですが、より厳密にいうと「顎(頭)が前に突き出ている状態」なんです。
人間の頭は意外なほど重量があり、なんとボウリングの11ポンド(約5kg)ほどあるといわれています。ためしにお米の袋5kgを持ってみるとわかりますが、けっこう重いんですよ!それほどに重たいものを普段は首や肩で支えているわけです。それを正しい姿勢で支えられないと、余計な負荷が身体のどこかにかかってしまう……そう想像することは難しいことではありません。
姿勢が悪いと呼吸や内臓に良くない影響が出る
また、背中が丸くなっていると深い呼吸ができず、腹部なども圧迫されるため、内臓にも悪い影響が出てくるのです。それ以外にも血流やリンパの流れ、神経に悪い影響があると、肌荒れやむくみ、頭痛などにも繋がる恐れが。姿勢が悪いことで、知らず知らずのあいだに日常生活で損をしているかもしれない……という話なんです。
姿勢が悪いと具体的にどんなデメリットがあるのか
内蔵や血流、リンパに影響が出ると、便秘や肌荒れ、むくみ・たるみが出てくる
背中が丸くなると、その結果内臓が圧迫される状態に。内臓に負担がかかるため内臓疾患や便秘を引き起こしやすくなり、老廃物が余計にたまることで肌荒れの原因になる可能性も出てきます。
また、血流やリンパの流れも悪くなるためむくみが出やすくなったり、背中の筋肉の衰えがたるみにつながることも。なるべく若く見られたい!――そんな欲求をお持ちの方は、姿勢を見直すことをおすすめします。
肩こり・腰痛を生み、頭痛や集中力の低下などにつながる
重たい頭部を正しく支えられないと首や肩に余計な負荷がかかり、それが肩こりにつながります。また、上半身の重心がずれることで腰関節に余計な負担がかかり、腰痛につながることも。
また、首回りの神経の圧迫が頭痛につながったり、内臓の圧迫が酸素不足につながることで集中力の低下したりと、仕事や勉強にも良くない影響が出てきます。姿勢の正しさは、美容だけではなくオフィスワークが多い現代人すべてにとって重要なトピックといえそうですね。
基礎代謝が下がると、太りやすくなったり疲れやすくなる可能性も
背中が丸まると呼吸が浅くなり、全身の血流が悪くなるということは確認しました。そうすると基礎代謝が下がり、太りやすくなってしまいます。さらに、血流が悪くなると老廃物を効率的に排泄できなくなって、疲れやすくなることも。
このように、姿勢は意外なほどわれわれの生活に関係しているのです。では、逆に正しい姿勢を保つようになると、どんないいことがあるのか?次の項では、その点について確認していきましょう。
姿勢を正すメリット
姿勢を正すことで起こるのは、先ほど確認したデメリットの逆の現象。つまり、呼吸がしやすくなって循環機能が改善し、血流が良くなって脳や身体に血が回りやすくなります。
また、呼吸がしやすくなることで横隔膜が動きやすくなると、酸素をより取り入れやすくなります。さらに、正しい姿勢が保てるようになると余計な負荷が身体にかからなくなり、肩こりも改善されやすくなるでしょう。
肩こりが改善し、酸素を取り込みやすくなり、身体がゆるむと、結果として脳に酸素が運ばれやすくなります。そうすると、集中力が上がり、脳も活性化しやすくなるでしょう。姿勢を良くした分だけ疲労がたまりにくくなるので、全体的なパフォーマンスも向上しそうですね!
姿勢を良くすることで、筋肉や関節にたいする負担を減らし、内臓や脳、血流、神経にも良い影響を与えることができます。もしも正しい姿勢を保てるようになれば、生活が送りやすくなり、勉強や仕事、遊びなどのパフォーマンスもぐっと向上するかもしれません。
まとめ
もしも現在「自分は姿勢が悪いなあ……」と感じている方は、ぜひこの機会に正しい姿勢を身につけてみましょう!姿勢を正すことで血流が良くなり、呼吸もしやすくなり、身体や脳にいろいろな良いことが起こり始めるかもしれません。
仕事にしろ勉強にしろ、あるいはスポーツにしろ、姿勢は悪いよりは良いに越したことはありません!姿勢を正して毎日の生活をさらに豊かなものにしていきましょう。